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古道具さわだ お道具資料編

古道具買取り店「京都さわだ古道具」の書画骨董、茶道具などお道具にまつわる資料を日々まとめております。読者様のご参考にしていただければ幸いにございます。

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茶入、点前道具ー茶道具編

「漢柿蔕茶壺(あやのかきべたちゃつぼ)」-日本最初の茶入とされているー

◎茶入

濃茶を入れる容器をさします。反対に薄茶を入れる容器は薄茶器(棗ーなつめ)と称します。


・唐物
他の唐物道具と同様に12世紀末に喫茶文化と共に伝わります。書院茶期には最も重要視されます。また戦国時代には一国一城にも値するといわれた名品もあるぐらいでした。
器形により肩衝(かたつき)、茄子(なす)、大海(だいかい)、驢蹄(ろてい)などに分類されています。
漢作唐物といわれるものあり、時代が古く、上手の作のものをさします。

・和物
美濃窯で焼かれた瀬戸茶入が始まりとし、唐物に倣い14世紀末頃ではと考えられています。
桃山時代後半には瀬戸独自の形が作られるようになります。江戸時代には唐物に匹敵するほどの声価を得るようになったそうです。
和物は大きく瀬戸と国焼に分類されます。

この唐物、和物の他に南蛮物、東南アジアで作られたものもあります。

茶入において茶入自体の他に注目すべき一つとして「仕覆(しふく、仕服とも)」が付属します。これは茶入を入れておく裂地の袋をさします。
古くから付属しているもの、新しいものであっても茶入を所持し誂えた人の好み・時代背景などがうかがえ拝見の対象になり興味深いものとされます。




店主所蔵:瀬戸茶入(桃山末期~江戸初期)


向かって左から古く右にいくと新しくなっている

〇仕覆の結びかた・違い〇

お茶が茶入に入っている時   入っていない時


【種類】
・文琳
・茄子

・丸壺
・芋の子

・尻膨(しりふくら)
・肩衝

・大海
・瓢箪
・鶴首
・鮟鱇
・擂座(るいざ)
・捻貫(ねじぬき)



【糸切いろいろ】
茶入れの底には轆轤からはなす際に糸切の跡が残されています。
原則として左糸切を唐物、右糸切を和物とし見分ける上でも特徴となります。


和物糸切




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参考文献『茶道具百科』淡交社

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薄茶器、点前道具ー茶道具編

薄茶器

薄茶を入れる容器で単に薄器ともいいます。
塗り物の容器を主とし、替茶器として陶磁器製のものも使用されることもあります。
塗り物の茶器が使われ始めたのは室町時代初期とされていることが文献にもあるようです。

薄茶器の代表、棗

棗という呼び方は植物の「ナツメ」の実に由来しています。

【種類・名称】



・棗
大きさがあり小棗、中棗、大棗とあります。小棗よりさらに小さい物で一服入棗もあります。

・丸棗

・河太郎棗
・胴張棗
・平棗
・碁笥(ごけ)棗
・老松茶器

・帽子棗
・中次

・面中次
・吹雪

・立鼓(りゅうこ)
・瓢中次
・金輪寺
・薬器
・阿古陀(あこだ)
・鮟鱇(あんこう)



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参考文献『茶道具百科』淡交社

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茶杓、点前道具ー茶道具編

茶杓

茶匙(ちゃさじ)、単に杓とも呼ばれ、茶入・薄茶器から抹茶をすくい茶碗に入れる道具です。
大半は竹製ですが、象牙・木地・塗や蒔絵を施したものもあります。また古くは鼈甲(べっこう)・金属のものあったようです。

抹茶をすくうだけの20㎝未満の竹製品ということにおいては茶道ならではの価値をもったものと考えられています。
茶杓を通して削った人の人格や物語などが何百年も大切に伝えられているものもあります。

利休の時代になり徐々に作者が筒を添えて署名する形式も整い今日に至っています。

また特徴的なことは、様々な茶人の作が多く利休以後の茶杓では「銘」をつけたものが多く見られます。その銘には禅語・謡曲・和歌・詩・句などから名前をとったものなどがあります。

【形・種類】
当初、茶杓は中国から渡来した象牙製の薬用で使う匙を転用したものと考えられています。

〇節無・珠徳形ー真の茶杓
村田珠光(むらたじゅこう)が深見珠徳(ふかみしゅとく)に命じ象牙の匙を竹で写させたようです。象牙の写しであるため、竹の節の部分を避けて作られました。




〇止節(とめぶし)・紹鷗形ー行の茶杓
武野紹鷗が最下部に竹の節を残した茶杓を作りました。


〇中節(なかぶし)利休形ー草の茶杓
千利休が節を中央部にした茶杓を考案します。以後、利休形の茶杓が標準とされていきました。








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参考文献『茶道具百科』淡交社

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プロフィール

HN:
澤田
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性別:
男性
職業:
古物商

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