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古道具さわだ お道具資料編

古道具買取り店「京都さわだ古道具」の書画骨董、茶道具などお道具にまつわる資料を日々まとめております。読者様のご参考にしていただければ幸いにございます。

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伏見焼ー京都府の焼物(近畿地方)

伏見焼の解説です。


伏見焼(ふしみやき)は山城国伏見(京都市伏見区)の陶器をさします。

この地は雄略朝に土師氏の部民がおり古い陶業地であったことが知られているようです。

文禄2年(1593)平田平右衛門が出て(一説には播磨より来るとも)瓦盞を作り雲形焼の名で子孫が継業たようです。

元和年間(1615-1624)鷠幸右衛門が伏見人形の製造を始めたとされています。


※深草焼、伏見人形








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参考文献『原色陶器大辞典』

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鵬ケ崎焼ー長崎県の焼物(九州地方)

鵬ケ崎焼の解説です。


鵬ケ崎焼(ほうがさきやき)は長崎県稲佐町鵬ケ崎にあったものです。

別名稲佐焼ともいいます。

嘉永元年(1848)長崎銀屋町の人で浦池子明(秀吉)が創始したそうです。
製品には「以唐土蘇州土製」の落款があることから中国の原土を用いたと考えられています。

象嵌・染付など数種類あり、内面に釉を施し外面は黒褐色の胎を現している。

秀吉は自ら詩文をつくり、器に多く自作の詩文と山水花鳥の絵付けをしました。
これは浦池鵬先と呼ばれています。

明治維新後に廃窯となりました。










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参考文献『原色陶器大辞典』

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真葛焼ー神奈川県の焼物(関東地方)

真葛焼の解説です。


真葛焼(まくずやき)は別名太田焼ともいい、神奈川県横浜市中区太田町の陶窯で焼かれたもの。

明治4年(1871)に横浜の商人鈴木保兵衛は京都真葛原の人宮川香山を招き土を薩摩に採り薩摩製の錦手を模造しました。

香山は名工で明治7年(1874)に塩田真の言に基づき磁器の製造もしました。

草木の枝葉、花蕋(はなしべ)、禽虫の羽毛・嘴脚(くちあし)のような精密細緻なものをつくり花瓶・飾壺などに装着しました。
当時はその巧妙さが賞賛され輸出もおびただしかった。
その反面実用に適さないとの批評も受けたようです。
後に帝室技芸員になります。



伊賀写蛙花生












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参考文献『原色陶器大辞典』

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益子焼ー栃木県の焼物(関東地方)

益子焼の解説です。


益子焼(ましこやき)は栃木県芳賀郡益子町の産。
磐城相馬焼の系統で炻器質のモノです。

嘉永6年(1853)に大塚啓三郎の創始にかかります。
当時の旧藩主は一物産とし同人を御用陶器師にし、新たに製造に従事する者には資金50両を貸与し奨励するまでに盛んであった。

降って、安政2年(1855)に塩谷郡長井村の白土を採り白掛けをなし彩画を加え京焼の土瓶・土鍋に倣い製造しました。

以来次第に盛んに製造されるようになっていきました。

近代の作家では浜田庄司、佐久間藤太郎らの民芸作家が著名です。







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参考文献『原色陶器大辞典』

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松ヶ谷焼ー佐賀県の焼物(九州地方)

松ヶ谷焼の解説です。


松ヶ谷焼(まつがたにやき)は肥前国(佐賀県)小城郡岩松村の磁器をさします。
松香渓焼・松香谷焼・松香焼の別称もある。

天和年間(1681-1684)に同村松香渓と呼ばれる地に小城藩主の別邸が建築されるとこれの御庭焼きとして開かれました。

享保11年(1726)には直接藩の事業に移管されました。

製品は肥前諸窯中の優良品で大川内焼に類似し、白磁染付・青磁・まれに色絵を出しました。

6代藩主の治世まで記録が残っており(延享4:1747)その後しばらくにし廃窯をむかえたと考えられています。










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参考文献『原色陶器大辞典』

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プロフィール

HN:
澤田
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性別:
男性
職業:
古物商

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