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古道具さわだ お道具資料編

古道具買取り店「京都さわだ古道具」の書画骨董、茶道具などお道具にまつわる資料を日々まとめております。読者様のご参考にしていただければ幸いにございます。

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堯山焼ー奈良県の焼物(近畿地方)

堯山焼の解説です。


堯山焼(ぎょうざんやき)は大和国郡山(現奈良県大和郡山市)の焼物です。


郡山城主の柳沢堯山の御庭焼で、楽焼の茶器に『堯山』の印を捺したものが見られる。


※「赤膚焼」項も参照されたし↓
http://kottou.kyotolog.net/furudo-gu.blog/japaneseware/nara-akahadaware






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参考文献『原色陶器大辞典』

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切込焼ー宮城県の焼物(東北地方)

切込焼の解説です。


切込焼(きりこみやき)は陸前国(現宮城県)産の陶器です。
藩主の伊達政宗の時代、加美郡切込村(宮崎町切込)の鎌田某が現仙台市北三番丁において創始したとされます。

当時、切込村より陶土を取り寄せ堤通りに御用窯を設けて、鎌田を監督のもと製陶させました。

肥前有田より陶工を招き窯を築き焼かせたそうです。

最盛期は嘉永・安政年間(1848-1860)で製品には茶器、皿、徳利、火鉢、花瓶などでした。
また染付磁器は伊万里焼に良く似ており判別はなかなか難しいです。

あまりに高価であったこともあり廃藩後は廃絶しました。
ー明治中期に再興の計画もあったようですー






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参考文献『原色陶器大辞典』

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九谷焼ー石川県の焼物(中部地方)

九谷焼の解説です。


九谷焼(くたにやき)は石川県金沢市、小松市、加賀市、能美郡、江沼郡の三市二郡にわたって産出される焼物です。主として磁器に釉上着画したものです。

起源は寛永年中(1624-1644)とされるが、元禄期(1688-1704)当時は大聖寺焼と称していたらしく、九谷焼と呼ばれるようになったのは享和年間(1801-1804)塚五明の書物に載せられたのが初めてだそうです。

本来九谷の地(江沼郡山中町九谷町)で焼成されたのは古九谷の3、40年間と吉田屋窯の2~3年だけで、名前を広く用い始めたのは文政7年(1824)開窯の吉田屋窯であると考えられています。

その製品には「九谷」の文字や印があるものは稀で同時代の若杉窯、民山窯、春日山焼、小野窯なども同じである。

その後、慶応2年(1866)に京都の永楽和全が山代村(加賀市)の吉田屋窯に来て「於九谷永楽造」の銘を使用し始めると山代、大聖寺(加賀市大聖寺町)、金沢、能美郡の陶工がこれに倣い明治10年(1877)頃から「九谷」と銘した作品が作り出されたそうです。

このことから大樋焼と硬質陶器を除いた加賀一円のやきものの呼び名になったそうです。

※補足

近年、有田の古窯址から藍九谷風の磁片や、「誉」、「太明」銘の磁片の出土が確認されており古九谷の一部は初期伊万里の作品であるとも考えられています。






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久尻窯ー岐阜県の陶窯(中部地方)

久尻窯の解説です。

久尻窯(くじりがま)は岐阜県土岐市泉町久尻の陶器の窯です。

起源は天正年間(1573-1592)のことで、加藤市左衛門景光が久尻清安寺の裏山に窯を築いたのが始まりとされています。


加藤景光は瀬戸景正(初代藤四郎)の十三世四郎右衛門景春の次男(一説には三男)。
織田信長から陶器窯免許の朱印状を受けた。天正13年(1585)73歳没。







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参考文献『原色陶器大辞典』

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串木野焼ー鹿児島県の焼物(九州地方)

串木野焼の解説です。


串木野焼(くしきのやき)は薩摩国日置郡串木野村字下名(現鹿児島県串木野市下名)の焼物です。

開創は帖佐焼(鹿児島県の焼物)と共に古いらしく、1595年(文禄4)説と1598年(慶長3)説がある。帰化した朝鮮人陶工によってはじめられました。

この地は島津家の居城より遠く離れていたため当初は保護もなくやむなく窯を開いた状態だったといわれています。

作品には黒ものと称する飴色の甕・壺類が代表的です。

慶長8年(1603)村民の狼藉にあい苗代川に避難定住するに及んだため廃絶しました。








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プロフィール

HN:
澤田
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性別:
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職業:
古物商

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